2025年版|令和時代の新しい夫婦関係『オープンマリッジ』を結婚相談所が解説
目次
いま話題の「オープンマリッジ」を正しく知る
結婚相談所が解説する新しいパートナーシップの選び方
前回はオープンマリッジの基本と不倫との違いをお話ししました。
―前回はこちら:【2025年最新】オープンマリッジとは?不倫との違い・メリット・デメリットから始め方まで結婚相談所が完全解説
今回は「実際にやってみるとどうなるの?」という疑問にお答えします。良い面も悪い面も、具体的な例を交えて正直にお伝えします。
実際の例を見てみましょう
例1:性欲の違いに悩む30代夫婦
夫のAさんは月1回で十分、妻のBさんは週3回は欲しい。この違いで夫婦関係がギクシャクしていました。
決めたルール:
- 体の関係のみOK(恋愛感情はNG)
- 事前に報告する
- 月2回まで
- 3か月ごとに健康検査
結果:
良かった点:妻の「求められない」ストレスが減り、夫も「応えなければ」というプレッシャーから解放された。意外にも夫婦のスキンシップが増えた。
大変だった点:妻に強い嫉妬の波が来た。「頭では分かっていても心がついていかない」状態に。
対処法:「同じ日はデートしない」「家での相手の話は10分まで」などの細かいルールを追加。徐々に慣れていった。
例2:単身赴任で寂しさに悩む40代夫婦
夫が海外駐在で3年間の単身赴任。寂しさで仕事に集中できない状態でした。
決めたルール:
- 現地での食事デートや手をつなぐのはOK
- 体の関係は絶対にNG
- 週1回、妻に状況報告
結果:
良かった点:精神的な安定を得られ、仕事のパフォーマンスが回復。家族ビデオ通話も明るくできるようになった。
大変だった点:「どこまでがOK?」の境界が曖昧でトラブル発生。キスはダメだけどハグはいい?など、細かい部分で混乱。
対処法:OK/NGリストを詳細に作成。迷ったときは必ず事前に妻に相談するルールにした。
例3:性的指向の違いがある夫婦
妻がバイセクシュアルで、同性との恋愛も求めていることが結婚後に判明。
決めたルール:
- 同性との恋愛のみ許可
- 家には絶対に連れてこない
- 家計は共有のまま
- 詳しい話はしない(事後に「会った」報告のみ)
結果:
良かった点:隠し事がなくなり、妻の心が安定。自分を偽る必要がなくなって夫婦の会話も増えた。
大変だった点:相手を本気で好きになってしまい「離婚して一緒になりたい」と言われる事態に。
対処法:期間を3か月限定にして、「将来設計は夫婦が最優先」を書面で再確認した。
オープンマリッジのメリット
1. 正直に話せる関係になる
普通なら言いにくい欲求や不満を、お互いに素直に伝えられるようになります。「こんなこと言ったら嫌われるかも」という遠慮がなくなり、本音で話せる夫婦になります。
2. 足りない部分を補える
一人の人がすべてを満たすのは無理があります。性的な欲求、知的な刺激、趣味の共有など、パートナーでは満たせない部分を他で補うことで、全体的な満足度が上がることがあります。
3. プレッシャーが軽くなる
「すべて私が応えなければ」「パートナーだけで満足させなければ」という重い責任感から解放されます。その結果、夫婦関係がかえって良くなるケースもあります。
4. 自分のことがよく分かる
嫉妬や不安といった感情と向き合うことで、自分の本当の気持ちや価値観が見えてきます。感情をコントロールする力も身につきます。
5. 人生の変化に対応できる
出産後、更年期、病気、単身赴任など、人生にはパートナーとの関係が難しくなる時期があります。そんなときの「逃げ道」として機能することがあります。
オープンマリッジのデメリット
1. 心の面での問題
- 嫉妬や不安が予想以上に強くなる
- 相手と自分を比較してしまい、自信をなくす
- 相手をコントロールしたくなる
- 依存関係になってしまう
2. 時間とお金の問題
- 家庭や仕事がおろそかになる
- デート代などで家計を圧迫
- 睡眠不足で体調を崩す
- 子どもとの時間が減る
3. 健康面での問題
- 性感染症のリスクが高まる
- 予期しない妊娠の可能性
- 定期的な検査が必要で費用がかかる
- ストレスで体調を崩すことも
4. 法律・社会面での問題
- 日本では不倫とみなされ、離婚や慰謝料の原因になる可能性
- 夫婦で合意していても法的に守られない
- 職場や親族にバレるリスク
- 世間体が悪く、社会的信用を失う可能性
5. 人間関係のトラブル
- 相手がルールを守ってくれない
- ストーカー行為を受ける
- 情報を勝手に広められる
- 三角関係のもつれに巻き込まれる
6. 子どもへの影響
- どう説明すべきか悩む
- 子どもが混乱したり、不安になったりする
- 学校などで問題になる可能性
よくある失敗パターンと対策
失敗1:目的が曖昧のまま始めてしまう
「なんとなく面白そう」で始めると、途中で「何がしたかったのか分からない」状態に。
対策:「寂しさを埋めたい」「新しい刺激が欲しい」など、目的をはっきりさせる。
失敗2:「ダメなこと」ばかり決めてしまう
禁止事項ばかりだと、窮屈で何もできない状態に。
対策:「これならOK」という安全地帯も明確にする。
失敗3:片方だけが実際に活動
一人は相手を見つけて楽しんでいるのに、もう一人は全然出会いがない状況。
対策:公平性を保つ工夫や、代替案を考えておく。
失敗4:一度の例外を許してしまう
「今回だけ特別」が繰り返され、ルールが意味をなさなくなる。
対策:例外があったときは必ず記録し、ルールを見直す。
失敗5:外部の人に夫婦の愚痴を言ってしまう
関係を持った相手に夫婦の悩みを相談し、三角関係に発展。
対策:夫婦の問題は第三者ではなく、カウンセラーなど専門家に相談。
成功させるためのコツ
1. 小さく始める
いきなり大きなルール変更をせず、短期間・限定的に試してみる。
2. 定期的に話し合う
月1回は必ず二人で状況を確認。感情の変化や問題点を共有。
3. 記録をつける
客観的に状況を把握するため、簡単でも記録を残す。
4. 専門家を頼る
法律、健康、心理面で困ったときは、それぞれの専門家に相談。
5. やめる勇気を持つ
「合わない」と分かったら、潔くやめる。それも一つの成果。
結婚相談所からのアドバイス
オープンマリッジは、すべての人に向いているわけではありません。また、すべての問題を解決する魔法の方法でもありません。
大切なのは、自分たちの価値観や状況をよく理解し、本当に必要かどうかを冷静に判断することです。流行りだからといって安易に始めるのではなく、十分に話し合い、準備をしてから検討してください。
もし興味があるなら、まず夫婦でゆっくり話し合う時間を作ってください。お互いの本音を聞き、不安や期待を共有することから始めましょう。

