婚活でうまくいく人の共通点
結婚相談所でカウンセラーをしていると、さまざまな方と出会います。
明確な条件を持って入会される方、ふんわりとした希望だけを持って来られる方、そして、入会のタイミングもそれぞれです。
どちらが正解というわけではありません。ただ、長くこの仕事をしていると、自然と見えてくるものがあります。
今日は、実際にあった2つの事例を通して、「婚活でうまくいく人」について、少し考えてみたいと思います。
目次
婚活を始めると、誰でも条件を考える
婚活を始めるとき、「どんな人と結婚したいですか?」と聞かれたら、多くの方がまず条件を思い浮かべると思います。
年齢、収入、仕事、住んでいる場所——。それは当然のことです。結婚は人生の大きな選択ですから、真剣に考えれば考えるほど、条件も具体的になっていきます。
ただ、結婚相談所という場所には、一般の出会いとは少し違う特徴があります。
通常の出会いでは、年収や学歴、職業といった情報は、関係を深めていくなかで少しずつわかっていくものです。しかし結婚相談所では、それらがプロフィールとして最初から見えています。
これは安心につながる一方で、「条件が見えるからこそ、条件で選ぼうとしてしまう」という、結婚相談所ならではの難しさでもあります。
真剣だからこそ条件が増える。それ自体は決して悪いことではありません。ただ、条件を重ねていくうちに、大切なものが少し後ろに隠れてしまうことがあります。
ここからは、私がこの仕事をしながら出会った、二人の女性のことをお話ししたいと思います。
38歳で「子どもが欲しい」と入会された女性のこと
38歳で入会された女性の方がいました。
「子どもが欲しいので、早く結婚したいんです」
そう話してくださいました。その気持ちは、とても自然なことだと思います。35歳以上は高齢出産と言われる中、38歳という年齢は、決して余裕があるとは言えません。
ただ、婚活の現場ではこういった現実があります。
「同年代の男性が良い」という希望を持たれていたのですが、38歳の男性もまた、子どもを望んでいます。そのため、多くの場合、35歳以下の女性を希望されています。
つまり、お互いに「子どもが欲しい」という同じ気持ちを持ちながらも、婚活市場の中では、なかなか希望がすれ違ってしまうことがあるのです。
これは、誰かが悪いわけではありません。ただ、婚活には「タイミング」という要素が確かに存在します。
「もう少し早く動いていれば」と感じる方を見るたびに、複雑な気持ちになります。
33歳で「早いかもしれないけれど」と入会された女性のこと
一方で、こんな方もいらっしゃいました。
33歳のとき、少し迷いながら入会された女性です。
「まだ早いかもしれないんですが、結婚相談所って安全な出会いだと思って」
そう言って来てくださいました。
彼女は、男性との交際経験がそれほど多くありませんでした。条件についての希望を聞いても、「ちゃんと働いている方で、人柄が良ければ」とシンプルなものでした。
ただ、彼女が際立っていたのは、その「動き方」でした。
月20件以上のお申込みを続けた
成立しない月でも、20件以上のお申込みを出し続けました。お申受けも積極的に受け、「余程難しくなければ」とお見合いに進んでいました。
複数回プレ交際も経験し、破局もありました。きっと辛い思いもしたと思います。
それでも彼女はいつも前向きでした。「ご縁がなかっただけだから」と言って、また次のお申込みへ動いていました。
半年で成婚退会
そして、お申受けの中にいた一人の男性とお見合いをしました。
お互いに波長が合い、交際へ。交際からわずか1ヶ月で、成婚退会となりました。
彼女の謙虚な姿勢に、相手の男性が心を惹かれたそうです。彼女もまた、相手の温かい性格に惹かれていったと言っていました。
「この人だ」と、お互いに感じたと聞きました。
入会から半年。結果だけ見るととても早いのですが、その裏には「量を動く」「人柄で判断する」「ご縁がなければ次へ」という一貫した姿勢がありました。
結婚相談所特有の「条件の罠」
この仕事をしていて感じることがあります。
結婚相談所では、プロフィールに年収・学歴・職業・住所など、通常の出会いでは最初にわからない情報が明示されます。これは安心につながる一方で、一つの「落とし穴」にもなります。
条件が見えるからこそ、条件で判断してしまう——。
「自分にないものを相手に求める」
例えば、こういったケースを見ることがあります。
見た目に自信がない方が、容姿を重視する。若くない方が、年下を希望する。収入が低い方が、高収入を求める。
もちろん希望を持つこと自体は悪いことではありません。ただ、自分の状況と希望条件が大きくかけ離れていると、なかなか出会いにつながっていかないことも事実です。
そして、条件を絞れば絞るほど「住所は◯市、年収は◯万以上、学歴は大卒以上、この職業は苦手」と、どんどん枠が狭くなっていきます。
一般の出会いとの違い
一般の出会いであれば、まず人として接することから始まります。話していて楽しい、なんとなく気が合う——そういった感覚から関係が生まれ、気づいたら「この人が好き」になっている。
結婚相談所でも、本来はそれと同じはずです。ただ、最初から条件が見えているがゆえに、「人柄より先に条件」という順番になりがちです。
33歳で半年成婚された彼女が、条件ではなく「ちゃんと働いている人で、人柄が良ければ」と言っていたこと。それは実はとても本質的な姿勢だったのだと思います。
婚活で大切なこと
タイミングと条件——この2つは、婚活を考えるうえでとても大切な要素です。
タイミングについて言えば、「まだ早いかも」と思っている時期が、実は動き始めるのに一番良い時期かもしれません。
条件については、「人柄が良ければ」というシンプルな基準を持っている人が、結果的に幸せな出会いをしている姿を多く見てきました。
もちろん、すべての人に同じことが当てはまるわけではありません。ただ、もし今婚活に悩んでいる方がいるとすれば、一度こんなことを考えてみてほしいと思います。
「自分が求めている条件は、本当に必要なものだろうか」
「条件で探す婚活」から「人で選ぶ婚活」へ。その小さな変化が、婚活を大きく変えることがあります。

