婚活モンスターと高望みの考え方
婚活モンスターになっていない?
高望み・理不尽なお断り・SNS晒しから考える、結婚相談所での「ちょうどいい婚活」
「年収1,000万円以上じゃないと無理」
「初デートでチェーン店に連れて行かれたので、お断りしました」
「お店の予約をしていなかったので、気遣いがない人だと思いました」
「プロフィール写真と少し印象が違ったので、お断りしました」
婚活をしていると、SNSやネット上で、こうした「婚活のびっくりエピソード」を目にすることがあります。あまりにも現実離れした希望条件や、細かすぎるお断り理由が紹介され、「こんな人、本当にいるの?」と驚いてしまうこともあるでしょう。こうした人たちは、ネット上でいつしか「婚活モンスター」と呼ばれるようになりました。
ただ、ここで一度立ち止まって考えてみたいことがあります。本当に「婚活モンスター」は、自分とは関係のない特別な人なのでしょうか。
「自分では普通だと思っていたけれど、相手から見ると厳しすぎる条件になっていた」
「なかなか良い人と出会えないから、いつの間にか減点方式になっていた」
「一度のお断りをきっかけに、相手の人格まで否定してしまっていた」
こうしたことは、婚活を頑張っている人であれば、誰にでも起こり得ることだと私たちは考えています。真面目に婚活に取り組んでいる方ほど、「早く結果を出さなければ」という焦りから、知らず知らずのうちに条件が厳しくなってしまうことがあるからです。
そしてもう一つ、考えておきたいことがあります。それは、結婚相談所側の発信についてです。婚活カウンセラーやアドバイザーが、会員の「困った行動」や「高望み発言」、理不尽なお断りの事例をSNSやブログで紹介することがあります。匿名であっても、読んでいる側には面白く感じられ、時に大きな話題になります。それを見て「自分も気をつけよう」と学びになる人もいれば、「自分の担当カウンセラーも、裏では自分のことを笑っているのでは」と不安になる人もいるでしょう。
婚活では、条件やテクニックだけでなく、人と人との信頼関係がとても大切です。この記事では、ネット上で見られる「婚活モンスター」と呼ばれるような事例を入り口に、なぜ婚活では相手への要求が強くなってしまうのか、理不尽なお断りにはどのようなものがあるのか、相談所側が会員の事例をSNSで発信することについてどう考えればいいのか、そして自分が「婚活モンスター」にならないためにできることについて、じっくりと一緒に考えていきたいと思います。福岡で日々多くの会員さんと向き合っているテニシアのカウンセラーとして、実際の現場で感じていることも交えながらお話しします。
目次
「婚活モンスター」とは?
正式な言葉ではなく、ネットで生まれた表現
まず知っておいていただきたいのは、「婚活モンスター」という言葉は、結婚相談所の正式な用語でも、医学的・心理学的な用語でもないということです。婚活中の人の中でも、相手への要求が極端に多い、自分の希望ばかりを優先する、相手のちょっとした欠点を許容できない、お断り理由が非常に細かい、相手に対して上から目線になってしまう、といった特徴を持つ人を、ネット上で面白おかしく表現するときに使われる言葉です。
もちろん、一つの条件を持っているからといって、その人が「婚活モンスター」というわけではありません。問題になるのは、「自分の希望」と「相手に一方的に求めること」の境界線が、いつの間にかなくなってしまったときです。
希望条件を持つこと自体は、悪いことではない
婚活では、ある程度の条件を決めておく必要があります。子どもが欲しい、再婚に理解のある人がいい、同居は避けたい、仕事を続けたい、将来的には福岡で暮らしたい。こうした結婚生活に関わる重要な希望は、むしろ早めに考えておいたほうが、その後の婚活がスムーズになります。「誰でもいいから結婚したい」という気持ちだけで進んでしまうと、結婚した後に「こんなはずじゃなかった」となってしまう可能性もあります。
大切なのは、条件を持たないことではありません。条件を持ちながらも、その条件だけで相手を判断しすぎないこと。この記事を通じて、そのバランスについて考えていただければと思います。婚活を頑張っているからこそ、条件を大切にする気持ちも、理想を追いたい気持ちも、どちらも自然なことなのです。
ネットで話題になる事例には、共通するパターンがある
SNSやブログ、掲示板などでは、婚活にまつわるさまざまなエピソードが紹介されています。初デートがチェーン店や回転寿司だったことへの不満、お店の予約がされていなかったことへの不満、割り勘の端数や食事代をめぐる不満など、内容はさまざまです。
こうした事例に共通しているのは、たった一つの出来事から、相手の人間性や結婚生活全体まで決めつけてしまっている点です。「チェーン店を選んだ=自分を大切にしていない」「予約していなかった=段取りができない人」というように、行動と人格を短絡的に結びつけてしまうのです。相手にも、まだ好みが分からなかった、予約したけれど取れなかった、緊張していた、といった事情があったかもしれません。婚活は完璧なエスコートを採点する場ではなく、これから一緒に人生を歩めるかどうかを見極める場だということを、時々思い出してみたいものです。
ネットでよく見かける「婚活あるある」事例を、少し深掘りしてみる
初デートがチェーン店だったから、お断り
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比較的よく見かけるのが、デート場所を理由にしたお断りです。初デートでチェーン店のカフェや回転寿司に連れて行かれた、高級店を予約してくれなかった、といった不満です。もちろん、デート場所に対して「こういうお店が好き」という希望を持つこと自体は悪いことではありません。問題は、「チェーン店を選んだ=自分を大切にしていない」「高級店を選ばない=自分への気持ちがない」と、一つの行動から相手の人間性や好意まで決めつけてしまうことです。相手にも、まだ相手の好みが分からなかった、気軽に話せる場所を選んだ、予約できるお店を探したけれどうまく取れなかった、といったさまざまな事情があるかもしれません。
お店の予約がなかったから「気遣いがない」
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これも婚活でよく話題になるパターンです。予約をしていなかった、少し待たされた、お店を決めるのに時間がかかった、という出来事から、「段取りができない人」「仕事もできなさそう」「結婚生活でも頼りにならなさそう」と判断してしまうケースです。確かに、事前に予約しておいたほうがスマートな場面はあります。ただ、ここでも大切なのは、一つのミスを、その人の人格全体に広げないことです。婚活は就職面接ではありませんし、完璧なエスコートを採点する場でもありません。
数十円、数百円の支払いで一気に冷めてしまう
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デート代についても、さまざまな議論があります。割り勘だった、端数まで請求された、男性がご馳走してくれたけれど追加注文したら嫌な顔をされた、といった支払いをめぐる不満です。これも、お金の使い方に対する価値観という意味では、結婚相手を選ぶうえで大切なポイントでしょう。しかし、「割り勘だったから愛情がない」「ご馳走してくれなかったからケチ」と、たった一度の支払いだけで相手を決めつけてしまうと、本当に見るべき部分を見落としてしまうことがあります。
結婚生活では、食事代だけではなく、家賃、光熱費、教育費、貯蓄、旅行、家事、育児など、たくさんのお金や役割について話し合うことになります。だからこそ婚活では、「今回いくら払ったか」だけではなく、お金に対してどのような考え方を持っている人なのかを、時間をかけて見ていくことが重要です。
「高望み」と言われてしまう人には、共通点がある
条件が多いことより、「全部を譲れない」ことが問題
婚活でよく言われる「高望み」。しかし、本当に問題なのは、条件が多いことそのものではありません。年収も年齢も身長も学歴も容姿も住んでいる場所も、それぞれの優先順位が整理されていれば、条件が多いこと自体は必ずしも問題ではないのです。
問題なのは、全部を最高条件で満たしてほしいのに、自分は一切譲るつもりがない、という状態です。相手に求める条件が増えるほど、当然ながら対象となる人は少なくなります。その結果、申し込みたい人がいない、申し込んでも断られる、交際してもすぐに嫌なところが見つかる、という悪循環に陥りやすくなります。
なぜ、条件はどんどん増えてしまうのか
不思議なことに、婚活を始めたばかりの頃は「優しい人がいいな」くらいの希望だったのに、活動を続けるうちに条件がどんどん増えていく方は少なくありません。これは、お見合いや交際の中で「この人のこういうところが嫌だった」という経験が積み重なり、その反省点を一つひとつ条件として付け足していってしまうためです。
もちろん、経験から学ぶこと自体は大切です。ただ、反省点をすべて「絶対条件」に変えてしまうと、条件はどんどん膨らみ、気づけば誰にも当てはまらないような理想像ができあがってしまいます。条件を見直すときは、「これは本当に譲れないことか」「一度の経験だけで決めつけていないか」を、時々振り返ってみることをおすすめします。
「理想の人」ではなく「結婚したい生活」を考えてみる
婚活では、「どんな人と結婚したいですか」と聞かれることがあります。優しい人、高収入の人、清潔感のある人、誠実な人。そう答える方は多いでしょう。そこでもう一歩踏み込んで、「その人と、どんな結婚生活を送りたいか」と考えてみてください。
仕事で疲れた日に、お互いに無理をせず過ごしたい。
子どもと一緒に笑える家庭を作りたい。
休日に一緒にご飯を食べたい。
何かあったときに話し合える夫婦になりたい。
お互いの仕事を応援したい。
そう考えると、相手に求める条件も少し変わってくるはずです。「年収1,000万円」という条件より「お金について一緒に話し合える人」のほうが、結婚生活には重要かもしれません。「身長175cm」という条件より「自分を尊重してくれる人」のほうが大切かもしれません。条件を捨てる必要はありません。条件の奥にある「本当に欲しいもの」を見つけることが大切なのです。
婚活がうまくいかないとき、「減点方式」になっていませんか
最初は好印象だったのに、会うたびに欠点が増えていく
婚活中によくあるのが、「相手の欠点を探すモード」です。初対面では感じのいい人だったのに、2回目に会うとLINEの返信が少し遅い、服装がちょっと好みじゃない、食事の注文がスマートじゃなかった、話題が少しつまらなかった、と気になる部分が増えていく。そして最終的に「やっぱり違うかな」となる。
もちろん、本当に合わない相手であれば、お断りすること自体は問題ありません。ただ、ここで一度考えてみてほしいのが、「私は相手の良いところと悪いところを、両方見ているだろうか」ということです。婚活を続けるうちに疲れやプレッシャーが溜まってくると、無意識のうちに「減点方式」でしか相手を見られなくなってしまうことがあります。
相手を採点するほど、婚活は苦しくなる
婚活では、どうしても「選ぶ側」という感覚になりやすいものです。でも、相手もまたあなたを見ています。こちらが年収は合格、身長は合格、会話は70点、お店選びは50点、と採点している間に、相手からは「一緒にいて安心できるかな」「自分のことを知ろうとしてくれているかな」と見られているのです。
結婚は、どちらか一方が相手を選び続けるものではありません。お互いに「この人と一緒にいたい」と思えるかどうかが大切です。この視点を持てるかどうかで、婚活の景色は大きく変わります。不思議なもので、相手を採点することをやめて「この人のことをもっと知りたい」という気持ちで会うようになると、相手の反応も柔らかくなることがよくあります。
理不尽なお断りは、どう考えればいいのか
お断りすること自体は、悪いことではない
ここは、とても大切なポイントです。理不尽なお断りについて考えるとき、「そんな理由で断るなんてひどい」と一括りにしてしまうのは違います。結婚相談所では、お見合いや交際をお断りすること自体は当たり前のことです。恋愛感情を持てなかった、会話が続かなかった、価値観が違うと感じた、結婚生活を想像できなかった。さまざまな理由があって構いませんし、「なんとなく違う」という感覚も、婚活では無視できないものです。無理に交際を続ける必要はありません。
問題は、相手を断ることそのものではなく、断る理由の受け止め方や、その伝え方にあります。
「合わない」と「この人はダメな人」は違う
たとえば「私は静かな人が好きだから、明るく話すこの人とは合わない」は相性の問題です。一方で「この人は会話がうるさくて最低」となると、相手の人格そのものを否定していることになります。「私は割り勘が嫌だから、価値観が合わない」なら自分の希望ですが、「割り勘する男はあり得ない。そんな男は結婚できない」となると、相手を見下す表現になってしまいます。
婚活では、「相手が悪い」のではなく「自分とは合わなかった」という視点を持つだけで、お断りするときの心の負担が、かなり軽くなります。同時に、お断りされた側の受け止め方も同じです。「自分が全否定された」と考えるより、「今回は縁がなかった、相性の問題だった」と捉えるほうが、次の出会いに前向きに進むことができます。
お断りされたとき、必要以上に落ち込みすぎない
婚活をしていれば、お断りされる経験は誰にでもあります。何度もお断りが続くと、「自分には魅力がないのかもしれない」「何がいけなかったのだろう」と、自分を責めてしまう方も少なくありません。
もちろん、振り返って改善できる点があれば見直すことは大切です。ただ、すべてのお断りに明確な理由があるとは限りません。単純にタイミングが合わなかった、相手が別の人を選んだ、価値観が微妙に違った、というだけのこともよくあります。一つひとつのお断りを深刻に受け止めすぎず、「縁がなかった」と切り替えられる心の余裕も、婚活を長く前向きに続けるためには必要な力です。
カウンセラーが会員の事例をSNSで発信することについて
事例そのものに、学びがあることは確か
ここまでは、婚活する側の視点でお話ししてきました。もう一つ考えておきたいのが、結婚相談所側の発信です。SNSでは、「こんな会員さんがいました」「今日、こんなお断り理由が来ました」といった内容が投稿されることがあります。
こうした投稿がすべて悪いわけではありません。婚活経験者からすると「分かる、自分も似た経験をした」と共感できることもありますし、「自分も相手にこんなことを求めすぎていないかな」と、自分を振り返るきっかけになることもあります。「何でも肯定してくれるカウンセラーより、間違っているときは言ってほしい」と考える方がいるのも、とても自然なことです。婚活では、優しい言葉だけでは前に進めない場面が必ずあるからです。
匿名だからといって、安心とは限らない
一方で、注意しておきたいこともあります。地域や年齢、年収、職業、時期といった情報を組み合わせることで、名前を出していなくても、本人や周囲の人が「もしかして自分のことでは」と気づいてしまう可能性があるということです。特に結婚相談所では、会員同士が同じ連盟や近いコミュニティに所属していることも多く、内部事情を知っている人であれば、少ない情報からでも推測できてしまうことがあります。
婚活では、恋愛経験や過去の交際、離婚経験、家族のこと、コンプレックスなど、かなりプライベートなことを相談する場面があります。そうした情報を信頼してカウンセラーに話している方にとって、「もし自分の相談内容がどこかで話題にされていたら」と考えると、不安になるのは当然のことです。安心して話せないと感じてしまえば、婚活そのものが苦しいものになってしまいます。
「指導」と「晒し」の違いを分けて考える
同じ内容でも、伝え方によって意味はまったく変わります。会員さん本人に向けて「その希望を持つこと自体は大切です。ただ、すべてを譲れない条件にすると出会いの数が少なくなる可能性があります。一度、絶対に譲れない条件と、できれば叶えたい条件を分けてみませんか」と伝えるのは、成婚のためのアドバイスです。
一方で、同じ話を「こんな会員がいて笑った」という形で第三者に向けて発信すれば、それは本人のための指導ではなく、単なる「ネタ」になってしまいます。厳しいことを伝える相手が「本人」なのか「不特定多数の読者」なのか。誰のための言葉なのか。ここに、大きな違いがあると私たちは考えています。
テニシアが考える「優しいサポート」
優しいからこそ、伝えなければならないことがある
私たちテニシアが大切にしている「優しさ」も、何でも肯定することではありません。会員さんが望んでいることを、そのまま全部「いいですね」と言うだけなら、もしかすると簡単なのかもしれません。でも、それでは成婚に近づけないことがあります。
「その条件では出会いがかなり限られますよ」
「ここは少し見直してみませんか」
「お相手の立場から見ると、こう感じる可能性があります」
「今回のお断りは、ここを改善すると次につながるかもしれません」
こうした話は、場合によっては耳が痛いものです。それでも、会員さんがその先で幸せな結婚生活を送るために必要だと感じたら、きちんとお伝えする。これも、大切なサポートの一つだと考えています。
数字よりも、一人ひとりに向き合う時間を大切にしたい
結婚相談所を選ぶとき、会員数や成婚率といった数字はもちろん参考になります。ただ、私たちテニシアが大切にしているのは、そうした数字の大きさよりも、一人ひとりの会員さんに、どれだけ丁寧に向き合えるかということです。
同じ「年収の条件を見直しましょう」という一言でも、その会員さんがどんな経験をしてきたのか、なぜその条件にこだわっているのかを理解したうえで伝えるのと、マニュアル的に伝えるのとでは、届き方がまったく違います。福岡でIBJ・TMSという二大結婚相談所連盟に加盟しながらも、私たちが「サポートの質」にこだわり続けているのは、この一人ひとりとの向き合い方こそが、結果的に成婚への一番の近道だと考えているからです。
「成婚させる」だけではなく、その先を見る
結婚相談所のゴールは、もちろん成婚です。でも、私たちが本当に大切にしたいのは、その先です。成婚退会したら終わりではなく、卒業からがスタートだと考えています。結婚してから「思っていた人と違った」となるのではなく、「この人と出会えてよかった」と思える結婚生活につながってほしい。だからこそ、婚活中から「自分はどんな結婚生活を送りたいのか」「相手に何を求めるのか」「自分は相手に何を与えられるのか」を、一緒に考えていくことを大切にしています。
優しい人ほど、婚活で疲れてしまうこともある
嫌われたくないから、何でも受け入れてしまう
「婚活モンスター」という言葉は、どうしても「高望みする人」「自分勝手な人」をイメージさせます。でも、実際にはその反対側の人もいます。相手に合わせすぎてしまう人です。
本当は嫌だけど断れない、相手が希望するなら合わせる、こんなことを言ったら嫌われるかも。そうやって、自分の気持ちを抑えてしまう方がいます。これは一見、とても優しい人に見えます。でも、結婚生活は長く続くものです。婚活中から自分の気持ちを我慢し続けていると、結婚した後にその我慢が積み重なって、苦しくなってしまうことがあります。
優しさと我慢は、違うもの
相手を思いやることと、自分を犠牲にすることは違います。相手の希望も聞く、自分の希望も伝える、違うところは話し合う。このバランスが大切です。これは、先ほどの「婚活モンスター」の話ともつながっています。一方は自分の希望ばかり、もう一方は相手の希望ばかり。どちらも、結婚生活を考えるとバランスが崩れています。婚活で目指したいのは、その真ん中なのです。
自分の気持ちをうまく伝えられずに我慢を重ねてしまう方は、「わがままだと思われたくない」という気持ちが強い傾向にあります。でも、結婚は二人で作っていくものです。自分の気持ちを伝えることは、わがままではなく、これから長く続く関係のための大切なコミュニケーションだと捉えてみてください。
「婚活モンスター」にならないための5つの視点
自分の希望と相手への要求のバランスを整えるために、意識してみていただきたい視点を5つご紹介します。
相手にも選ぶ権利があると考える
1
「この人は私の条件に合うかな」だけでなく、「私はこの人にとって、どんな相手に見えているかな」と考えてみる。この視点を持つだけでも、相手への見方は変わります。
一つの失敗で人間性を決めない
2
お店選びを間違えた、会話が少しぎこちなかった。誰にでもあることです。それが何度も続くなら別ですが、一度の出来事なら「緊張していたのかな」と考える余地を残しておきましょう。
「減点」だけでなく「加点」もする
3
マイナスな部分だけでなく、話をちゃんと聞いてくれた、店員さんへの態度が優しかった、約束の時間を守った、といった良い部分にも目を向けてみましょう。小さな誠実さを見つける力も、結婚相手を探すうえで大切な力です。
「理想の相手」より「理想の結婚生活」を考える
4
条件だけでなく、「どんな毎日を過ごしたいか」を考えてみる。そこで見えてくるものが、本当の意味での相手選びの軸になります。
一人で判断し続けない
5
婚活が長引くと、自分の判断基準が分からなくなることがあります。そんなときは、第三者に話してみることも大切です。結婚相談所に入っているのであれば、カウンセラーを上手に頼ってください。
カウンセラーへの相談は、「正解探し」でなくていい
モヤモヤしたまま、話してもいい
婚活相談というと、「この人と交際すべきですか」「この人は私に合っていますか」と、明確な答えを求めるものだと思っている方もいるかもしれません。でも、本当はもっと自由でいいのです。
「なんとなくモヤモヤします」
「断りたいけど、理由が自分でも分かりません」
「相手にどう伝えればいいか分かりません」
「最近、婚活がしんどいです」
そんな相談でも、まったく構いません。
話すことで、自分の気持ちが整理されていく
誰かに話しているうちに、「私はお店が嫌だったんじゃなくて、自分のことを考えてくれていないように感じたんだ」「年収が気になっていたけど、本当は将来のお金が不安なんだ」「相手が悪いと思っていたけど、自分も緊張していたかもしれない」と、自分でも気づいていなかった気持ちに気づくことがあります。
婚活のサポートは、単に次のお見合いを組むことだけではありません。自分の気持ちを整理する時間も、婚活には必要なプロセスなのです。もし「自分のことをSNSに書かれているかもしれない」と不安に感じる方がいれば、会員情報の取り扱いについて、遠慮なく相談所に確認してみることをおすすめします。信頼できる相談所であれば、こうした質問にもきちんと答えてくれるはずです。「聞きにくいことを聞いてもいいのだろうか」とためらう必要はありません。安心して活動を続けるための確認は、婚活を長く続けていくうえで、とても大切な準備の一つです。
相談所選びでも「人柄」を見てほしい
数字だけでは分からないことがある
これは婚活のお相手だけの話ではありません。結婚相談所を選ぶときにも、同じことが言えます。会員数が多い、成婚率が高い、料金が安い、有名である。こうした情報は、もちろん比較材料になります。
でも、それだけでは分からないことがあります。
- 自分が落ち込んだときに話を聞いてくれるか。
- 言いにくいことも、きちんと伝えてくれるか。
- 質問したときに、丁寧に返事をしてくれるか。
- 自分の気持ちを急かさないか。
そして何より、「この人になら、弱いところも話せそう」と思えるかどうか。
これは、婚活を続けていくうえで、とても大切なことだと私たちは考えています。
福岡でIBJ・TMSという二大結婚相談所連盟に加盟して活動している私たちテニシアも、会員数や実績の数字だけでなく、一人ひとりのサポートの質を大切にしたいと考えているのは、こうした理由からです。
よくある質問
Q. 自分の希望条件が「高望み」かどうか、どう判断すればいいですか
条件の数が多いか少ないかよりも、「すべての条件を最高レベルで求めていないか」「優先順位をつけられているか」を確認してみてください。一人で判断が難しいときは、カウンセラーに相談し、客観的な視点をもらうことをおすすめします。
Q. 理不尽だと感じるお断りをされたとき、どう受け止めればいいですか
すべてのお断りに明確な理由があるとは限りません。一つひとつを深刻に受け止めすぎず、「相性の問題だった」と切り替えることも大切です。ただし、同じような理由でお断りが続く場合は、振り返る価値があるかもしれません。
Q. カウンセラーに厳しいことを言われて、少しショックでした。どう考えればいいですか
そのアドバイスが「あなた自身」に向けられたものであれば、成婚に近づくためのヒントである可能性が高いです。一方で、必要以上に見下すような言い方をされたと感じた場合は、遠慮せずその気持ちを伝えてみてください。信頼関係のもとで、率直に話し合えることが理想です。
Q. SNSでの相談所の発信を見て、その相談所への入会が不安になりました
会員情報の取り扱いについて、入会前に直接確認することをおすすめします。守秘義務に対する考え方や、SNS運用の方針をきちんと説明してくれる相談所であれば、安心して活動を任せられるはずです。
Q. 自分が「相手に合わせすぎているタイプ」かもしれません。どうすればいいですか
まずは、お見合いや交際のたびに感じたことを、小さなことでもメモに残してみることをおすすめします。「本当は違うと思ったけれど言えなかった」ということが積み重なっていないか、振り返るきっかけになります。一人で我慢を抱え込まず、カウンセラーに「実はこう感じている」と率直に伝えることも、婚活を前向きに続けるための大切な一歩です。
「厳しいことを言ってくれる人」と「怖い人」は違う
ネット上で話題になる「婚活モンスター」。そこには、現実離れした高望みや、極端なお断り理由など、確かに驚くような事例があります。こうした事例を見て「自分も気をつけよう」と学ぶことはできます。
一方で、会員の発言や行動を面白おかしくSNSに投稿し、話のネタにすることには、別の問題があります。匿名であっても、本人が特定される可能性はゼロではありません。何より、「自分の担当者に裏で笑われているかもしれない」と思わせてしまえば、安心して相談できなくなってしまいます。
結婚相談所に求められるのは、ただ優しいだけの対応でも、ただ厳しいだけの指導でもありません。必要なことはきちんと伝える。でも、その人を傷つけるためには言わない。「あなたは間違っている」と突き放すのではなく、「どうすれば、あなたが望む結婚に近づけるか」を一緒に考える。それが、私たちテニシアが考えるサポートのかたちです。
婚活で大切なのは、完璧な相手を探すことではありません。そして、完璧な自分になることでもありません。お互いの違いを知り、「ここは譲れない」「ここは歩み寄れる」「これは二人で話し合っていこう」と考えられる相手を探していくこと。その先にあるのが、結婚生活です。
成婚退会して終わりではなく、卒業からがスタートです。だからこそ婚活中も、「条件」だけでなく「人柄」を大切にしてほしいと思います。そして、自分自身のことも、相手のことも、一人で決めつけないでほしいのです。
「これって高望みなのかな」「この人を断っていいのかな」「私、相手に求めすぎているのかな」。そんなふうに迷ったときこそ、誰かに話してみてください。婚活は、一人で全部答えを出さなくても大丈夫です。あなたがあなたらしく婚活できるように。そして成婚のその先にある結婚生活まで、「この人と出会えてよかった」と思えるように。そんな婚活を、福岡のテニシアと一緒に考えていきましょう。

