男性の「包容力」とは何か
目次
「包容力」を言葉で説明できますか?
「包容力がある人が好き」「包容力のある男性と結婚したい」という声は、婚活の場でとにかくよく聞きます。女性からのご要望の中でも、かなり上位に来る言葉です。
でも、「包容力って何ですか?」と聞かれると、みなさんなんとなく言葉に詰まる。「優しい人」「許してくれる人」「怒らない人」……いろんな言い方をされるのですが、どれも少しぼんやりしています。
私が考える「包容力」を一言で言うならば、「相手に求めすぎないこと」です。
もう少し具体的に言うと、「自分の理想や基準を相手に押しつけず、相手をそのまま受け入れようとする姿勢」のことだと思っています。
聞けば「それは当然のことじゃないか」と思う方もいるかもしれません。でも、婚活の場に出てみると、これが本当に難しい。自分では気づかないまま、無意識に相手に「求めすぎている」方が、実はとても多いんです。
私が主人と結婚しようと思った、ある気づき
少し、私自身の話をさせてください。
今の主人と出会う前、私にはいくつかのお付き合いがありました。その中で気づいたことがあります。
以前お付き合いしていた男性は、とても細かいことに気づく人でした。私が少し体重が変わると「ちょっと太った?」とすぐに言ってくる。メイクを変えると「今日のメイク、いつもと違うね」と指摘してくる。
最初は「細かいところまで見てくれているんだな」と思っていましたが、だんだん違和感を覚えていきました。
なぜかというと、「初めて買った服」や「少しだけ切った髪の毛」には、全然気づいてくれなかったからです。
つまり、その人が気づいていたのは「自分の理想から少し外れた部分」だけだったんです。私が少し太ったこと、いつもと違うメイクをしていること、それを「良くない変化」として拾い上げていた。
「嬉しい変化」には気づかず、「気になる変化」にだけ敏感だった。
そのことに気づいたとき、「この人と一緒にいると、先が不安だな」と直感的に思いました。
女性の身体は、毎月の生理によって体調が変わります。妊娠・出産を経れば、体型が大きく変わることもある。ホルモンバランスの変化で肌が荒れることもあるし、年齢とともに外見が変わっていくのも自然なことです。
そういう変化があるたびに、細かく指摘してくるような人と一緒にいたら、どれだけ心が疲れてしまうか。
その点、今の主人はというと……正直、私の変化にほとんど気づきません(笑)。
「髪切ったよ」と言っても、「確かに短くなった」くらいの反応です。
それを「気が利かない」「鈍感」と感じる女性もいると思います。でも私は、それがすごく楽だと感じました。
「些細な変化をいちいち気にされる」よりも、「変化をまるっと気にしない」人の方が、私にとっては安心できる。
それが、私が主人と結婚しようと思った理由のひとつです。
これは「何も気にしない=無関心」ではなくて、「ありのままの私を受け入れてくれている」ということ。その違いが、一緒に生活する上でとても大きく影響してくるのだと、今でも感じています。
婚活の現場で見えてくること
結婚相談所でカウンセラーをしていると、お断りの理由をたくさん聞く機会があります。お見合い後に「今回はご縁がありませんでした」と伝えるとき、相手方には会員様からもらったお断り理由はそのまま伝えないこともあります。
それはこういった理由の時です。
「プロフィール写真より、少し太っていた」
「服にシワがあった」
「写真と顔が少し違った」
……こういったお断り理由を聞くたびに、正直、複雑な気持ちになります。
もちろん、人の好みは人それぞれですし、外見に基準を持つこと自体は否定しません。でも、「プロフィール写真とちょっと違った」という理由でお断りするのは、少し立ち止まって考えてほしいと思うのです。
なぜかというと、プロフィール写真は、プロのカメラマンが撮り、ヘアメイクも整えた、いわば「最高の状態」で撮影したものだからです。それと実際の姿を比べたら、「ちょっと違う」のは当然のことです。
お相手も、おそらく感じとっているはずなんです。「この人は、細かいことが気になる人だな」と。言葉には出さなくても、お見合いの空気感でわかることはたくさんあります。
そして、婚活を続けていく中でも同じことが起きます。「写真と違う」を理由にお断りし続けていると、出会いはどんどん狭まっていく。それどころか、「あなた自身は、その基準に見合うだけの何かを持っていますか?」という話にもなってきます。
厳しいことを言うようですが、私はカウンセラーとして、会員様のことを本当に思っているからこそ、こういった話をするようにしています。
カウンセラーは「会員様の味方」であるべきか
ここで少し、結婚相談所のカウンセラーとしての考え方についてお話しさせてください。
よく「会員様ファースト」という言葉が使われます。会員様の希望を第一に考え、その方が望む相手を見つけてあげるのがカウンセラーの役割だ、という考え方です。
一見、それは正しいように聞こえますよね。会員様が「プロフィール写真と違ったからお断りしたい」と言えば、「そうですね、わかりました」と受け入れる。それが「寄り添い」だと思われがちです。
でも、私はそうは思っていません。
テニシアはIBJとTMSという、全国規模の2大ネットワークに加盟しています。そのため、テニシアの会員様のお相手となる方は、全国にいる他の相談所の会員様であることも多い。
大切なことは、「自社の会員様だけをひいきにしてはいけない」ということです。
結婚相談所というのは、双方の幸せを考える場所です。「うちの会員様がこう言っているから、相手方が努力するべき」という発想は、プロとして正しくないと思っています。
もっと根本的な話をすれば、カウンセラーの仕事は「会員様が言った通りにすること」ではなく、「会員様が幸せになれるように伴走すること」です。
「写真と違う」という理由でお断りし続けていると、ずっと結婚できないかもしれない。それは、会員様にとって本当に幸せなことではありません。
だからこそ、時には厳しいことも伝えます。「もう一度考えてみませんか」「そのお断りの理由、少し立ち止まって考えてみてください」と。
これは会員様を否定しているのではなく、「本当の意味での幸せ」を一緒に考えたいからこそ伝えていることです。
会員様のことを大切に思っているからこそ、耳の痛いことも言える。それが、私が考える「カウンセラーとしての誠実さ」だと思っています。
「些細なことが気になる」は、包容力のなさのサイン
少し話を戻しましょう。
「写真とちょっと違った」「服にシワがあった」「少し太っていた」という理由でお断りをする男性。こういった方を見ていると、私はひとつのことを感じます。
「この人は、些細なことがとても気になる人なんだな」ということです。
言い方を変えれば、「相手のマイナス面に敏感」な人。自分の中に「こうあるべき」という基準があって、そこからはみ出た部分に目がいってしまう。
これは婚活の場だけの話ではありません。結婚して一緒に生活し始めたら、もっとたくさんの「小さな違い」が出てくるはずです。生活習慣、家事のやり方、言葉のニュアンス、体型の変化、感情の揺れ……。
そういう「違い」が出るたびに、「あれ、思っていたのと違う」「これはちょっと気になる」と感じ、それを相手に伝えてしまう人と一緒にいたら、女性はどう感じるでしょうか。
「この人といると、常に何かを評価されているような気がする」
「少し体型が変わったら何か言われるんじゃないかな」
「体調が悪い日でも、きちんとしていないといけない気がする」
そういうプレッシャーを感じてしまうと思います。
女性が「包容力がある人がいい」と言うとき、その裏にあるのは「ありのままの私を受け入れてほしい」という願いです。完璧な状態の自分だけではなく、少し疲れた日も、体調が悪い日も、感情が揺れている日も、そういうすべての自分を受け入れてもらえる安心感を求めているんです。
だから、「些細なことが気になる」というのは、女性に「この人は包容力がない」と感じさせてしまうサインになってしまうのです。
婚活の「求める条件」が変わってきている
ここ数年で、女性が男性に求める条件が大きく変わってきています。
ひと昔前は、いわゆる「三高」という言葉がありました。高学歴・高年収・高身長。これが「良い男性の条件」として語られていた時代です。
でも、今の婚活市場では、様子がかなり違います。
共働きが当たり前の時代になり、女性も自分でしっかり稼げるようになりました。そうなると、「男性に経済的に養ってもらう」という前提が崩れていく。「高収入じゃなくてもいい。でも、人柄は大切にしたい」という女性が、圧倒的に増えています。
実際、テニシアの会員様でも、「年収は普通でいい、でも穏やかで一緒にいて楽な人がいい」「家事や育児を一緒にやってくれる人がいい」「私のことを否定しない人がいい」という声をよく聞きます。
これはつまり、「条件」よりも「人柄」、「スペック」よりも「一緒にいるときの安心感」が重視されるようになってきているということです。
そんな中で、「自分は高収入だから」「自分は高学歴だから」という自分のスペックを根拠に、女性に対して多くのことを求めたり、細かく指摘したりしていると……婚期をどんどん逃してしまうことになりかねません。
「自分のスペックに胡坐をかいている」という状態は、女性からすると「一緒にいて疲れそう」という印象につながります。
スペックはあくまでも「条件のひとつ」に過ぎない。今の時代、女性が本当に求めているのは、「スペックの高さ」ではなく「一緒にいたいと思える人柄」なのです。
「自分が持っていないもの」を求めていませんか?
婚活をしていると、「自分にはないものを相手に求める」というケースがあります。
たとえば、「自分は几帳面じゃないけど、相手にはきちんとしていてほしい」「自分は料理が得意じゃないけど、相手には料理上手であってほしい」というような感じです。
一方で、「自分が当然持っているものを相手にも求める」というケースもあります。「自分はこれくらいのことは普通にできているのだから、相手にもできて当たり前だ」という感覚です。
どちらにしても、相手の立場から見れば「求められている」という感覚になります。そして、「こんなに多くのことを求められている」と感じてくると、だんだん「この人、なんで私のことが好きなんだろう?」という疑問が湧いてきます。
「私のことが好きなんじゃなくて、自分の理想に合う誰かを探しているんじゃないか」と感じてしまう。
これは、婚活の中でも、結婚後の生活の中でも、関係が崩れていく大きなきっかけになります。
包容力のある人は、相手に多くを求めません。「この人はこういう人なんだな」「これが苦手なんだな」と、相手のそのままを受け入れようとします。
「求めすぎないこと」こそが、相手に「この人と一緒にいると安心できる」と感じさせる、包容力の本質だと思います。
「私のことを全部受け入れてくれる」と感じさせること
女性が「この人は包容力がある」と感じるとき、その根っこにあるのは「私のことを全部受け入れてくれている」という安心感です。
外見が少し変わっても、感情が揺れていても、完璧じゃない日があっても、「それでもいいよ」と感じさせてくれる人。
「今日、ちょっと元気がないね。大丈夫?」と声をかけてくれる人。
「こんな自分を見せてしまったら嫌われるかも」という心配をしなくていい人。
そういう人のそばにいると、女性は「安心感」を覚えます。そして、その安心感こそが、長い結婚生活を一緒に歩んでいく上での、大きな土台になるんです。
「包容力がある人は安心感がある」と言われますが、それはまさに「ありのままの私を愛してくれている」という直感から来るものだと思います。
逆に言えば、「細かいことが気になる人」「理想から外れると指摘してくる人」と一緒にいると、女性は常に「ちゃんとしていなければ」というプレッシャーを感じ続けることになります。
長い結婚生活の中で、「常に評価されている感覚」を持ち続けることは、とても疲れます。
だからこそ、女性は「包容力のある人」を求める。「あなたのそのままでいいよ」と感じさせてくれる人を、探しているんです
婚活中の男性へ、カウンセラーから伝えたいこと
ここまで読んでくれた方の中には、「じゃあ、何でも受け入れなければいけないのか」「自分の希望は言ってはいけないのか」と思う方もいるかもしれません。
そうではありません。
自分なりの希望を持つことは当然のことです。「こういう人と結婚したい」というイメージを持つことも、大切なことです。
私がお伝えしたいのは、「細かい部分へのネガティブな指摘をやめよう」ということです。
たとえば、こんなことを考えてみてください。
お見合いで初めて会った相手。プロフィール写真と少し違うかもしれないけれど、話してみたら笑顔がすごく素敵だった。それだけで、次に会ってみる理由になりませんか?
写真と違うことは、誰にでもあります。自分だってそうじゃないですか。プロに撮ってもらった写真が「ベストな自分」であることは、みなさんもわかっていると思います。
お相手も、同じ気持ちで婚活をしています。緊張しながらお見合いに来て、「うまく話せるかな」「印象良く見てもらえるかな」と思っている。
そういう相手の気持ちを想像できる人が、「包容力がある人」だと私は思います。
婚活は、「完璧な相手を探す場所」ではありません。「一緒に人生を歩んでいけるパートナーを探す場所」です。
人は誰だって完璧ではないし、年齢とともに変化していきます。そのすべてを「まあ、いいか」と思えるかどうか。それが、長い結婚生活を続けていく上での大きなカギになると思います。
「この人といると楽だな」「なんかほっとするな」と女性に感じさせること。それが婚活を成功させる一番の近道かもしれません。
包容力は「トレーニング」できる
「包容力」というのは、生まれつきの性格や気質だけで決まるものではありません。意識の持ち方や、日々の小さな行動の積み重ねで、少しずつ変えていくことができます。
試してみてほしいのは、「相手の良いところに気づく練習」です。
私たちは、どうしても「気になること」「ネガティブな変化」に目が向きやすい。これは人間の本能的な部分でもあるので、完全に消すことはできません。でも、「気になること」と同じくらい、「良いところ」「好きなところ」を意識して探してみるだけで、相手への印象がかなり変わります。
たとえば、お見合いで初めて会ったとき。「写真と少し違うな」と感じたとしても、同時に「笑顔が素敵だな」「話しやすいな」「丁寧に話を聞いてくれるな」という部分を探してみる。
そういう視点を持つことが、包容力を育てていく第一歩になります。
もうひとつ意識してほしいのは、「相手の立場に立って考えること」です。
「お見合いに緊張してきているかもしれない」「いつもより少し疲れているのかもしれない」「プロフィール写真は緊張しながら撮ったものかもしれない」……そういう想像力を持つだけで、「ちょっと違う」という気になる部分への見方が変わってきます。
完璧なパートナーを見つけることよりも、「この人の良いところを大切にしながら、一緒に成長していきたい」という気持ちを持てること。それが、包容力のある男性の姿なのかもしれません。
「求める」より「受け入れる」婚活へ
婚活をうまく進める上で、ひとつ大切な視点の転換があります。それは、「相手に何を求めるか」から「相手の何を受け入れられるか」という発想への転換です。
「相手に求める条件リスト」を持って婚活をする方は多いと思います。年齢、外見、年収、職業、家事能力……。もちろん、そういった条件を持つことは自然なことです。
でも、その条件リストが長くなればなるほど、「合う人」は少なくなっていきます。
逆に、「これは受け入れられる」「これは一緒にいることで慣れていける」という部分を増やしていくと、出会いの可能性が広がっていきます。
「受け入れる」というのは、「何でもいい」「妥協する」ということではありません。「この人のこの部分はちょっと違うけど、それ以上に一緒にいて楽しいし、安心できる」という感覚を大切にすることです。
「求める」婚活から「受け入れる」婚活へ。この視点の転換が、包容力のある男性になるための大きな一歩だと思います。
そして、その姿勢こそが、女性に「この人といると楽だな」「この人となら長く一緒にいられるな」と感じさせる、最大の魅力になるのです。
まとめ|真の包容力とは「ありのままを受け入れること」
今回のコラムでお伝えしてきたことを、最後にまとめます。
「包容力」とは、「相手に求めすぎないこと」であり、「相手をありのままに受け入れる姿勢」のことです。
婚活の場では、外見や条件への細かな指摘や、「プロフィール写真と違う」という理由でのお断りが、知らず知らずのうちに「包容力がない人」というイメージを作ってしまいます。
今の婚活市場では、女性は「スペック」よりも「人柄」を重視しています。年収や学歴に自信があっても、細かいことに敏感で、相手に多くを求める人は、なかなか縁が繋がらないことがあります。
逆に、「この人となら、変化しても一緒に歩んでいける」「この人といると、ありのままの自分でいられる」と感じさせてくれる人は、女性から強く求められる存在になります。
包容力は、生まれつきのものではありません。「相手の良いところを探す意識」「相手の立場に立って考える習慣」を積み重ねることで、少しずつ育てていけるものです。
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