三高より三安な男性へ
「三高」より「三安」。今、女性が結婚相手に求めているもの
福岡の結婚相談所テニシアで、日々多くの男性会員様とお話ししていると、こんな声をよく耳にします。
「年収が高くないと、やっぱり不利ですよね」
「もっとスペックを磨かないと選ばれない気がします」
もちろん、年収や学歴、身長といった条件が、まったく関係ないとは言いません。お見合いのきっかけとして、プロフィールの条件が目に留まることは事実です。
けれど、わたしたちがカウンセラーとして数えきれないほどのカップルを見てきた実感として、はっきり言えることがあります。
成婚し、結婚生活を長く続けていく男性に共通しているのは、「スペックの高さ」よりも「一緒にいて安心できるかどうか」だということです。
今回は、そんな今の婚活で注目されている「三安(安心・安全・安定)」という考え方をテーマに、婚活中の男性が何を見直せばいいのかを、テニシアなりの視点でお伝えします。
目次
結婚相手に求めるものは、時代とともに変わってきた
「三高」が象徴していた条件の時代
「三高」という言葉をご存じの方は多いと思います。高収入・高学歴・高身長。1980年代後半から広まった、いわば「スペック重視」の結婚観を表す言葉です。
今でも、これらの条件がまったく魅力にならないわけではありません。ただ、テニシアでお見合いやお引き合わせのお手伝いをしていると、女性会員様が本当に見ているのは、プロフィールの数字だけではないと感じる場面が非常に多いのです。
「三平」を経て、今「三安」へ
三高の後には、平均的な年収・平凡な容姿・平穏な性格を意味する「三平」という価値観が広がりました。「高望みより、穏やかな生活を」という考え方です。
そして今、婚活の現場でよく語られるようになってきたのが「三安」。安心・安全・安定という、結婚後の生活そのものを支える3つの力です。
条件よりも「この人との毎日」を想像している
女性会員様とお話ししていると、「年収はいくらですか」より先に、「この人と結婚したら、どんな毎日になるだろう」ということを、無意識のうちに想像されているケースが多いように感じます。
条件が良くても、一緒にいて気を遣う相手なら不安が残ります。逆に、条件だけ見れば平均的でも、「この人となら穏やかに暮らせそう」と感じてもらえれば、そこから関係は前に進んでいきます。
「三安」とは、結婚生活を一緒につくれる力のこと
安心・安全・安定、それぞれの意味
三安とは、
- 安心:一緒にいて心が休まる
- 安全:信頼できる、裏切らない
- 安定:生活を一緒に回していける
この3つを指す言葉です。
「三安=スペック不要」ではない
ここで誤解しないでいただきたいのは、「三安さえあればスペックは関係ない」という話ではないということです。年収や外見を重視する女性ももちろんいらっしゃいますし、その希望自体は自然なものです。
テニシアがお伝えしたいのは、「スペック × 人柄 × 生活力」の掛け合わせが、これからの婚活では強みになるということです。条件を磨く努力と、信頼を積み上げる努力は、どちらか一方ではなく両方大切にしていただきたいのです。
「安心」できる男性とは
話を最後まで聞けるかどうか
お見合いの場では、男性会員様も緊張して、つい自分のことばかり話してしまう場面をよく見かけます。しかし女性が求めているのは、「面白い話ができる人」以上に、「自分の話をちゃんと聞いてくれる人」であることが少なくありません。
相手が話し終わる前に自分の意見を挟まない。それだけで、印象は大きく変わります。
意見が違っても、否定から入らない
「それってもったいなくないですか」「普通はこうでしょう」――こうした言葉は、たとえ悪気がなくても、相手の価値観を否定されたように受け取られてしまうことがあります。
「そうなんですね、どんなところが好きなんですか」と、まず受け止めてから聞き返す。この一言があるかないかで、会話の空気は大きく変わります。
感情が動いたときの振る舞いを見られている
安心感の中でも特に大きいのが、感情の安定です。これは「いつも機嫌よくいなければいけない」という意味ではありません。疲れる日も、落ち込む日もあって当然です。
大切なのは、感情が動いたときに相手を攻撃しないこと。怒らないことよりも、「怒ったときにどう振る舞うか」のほうが、結婚生活では重要になってきます。
「安全」な男性とは
信頼できる人間性が、最大の武器になる
安全とは、嘘をつかない、浮気をしない、金銭問題を隠さない、約束を守る、相手の境界線を尊重する――そうした、当たり前のようでいて実は大きな価値を持つ人間性のことです。
婚活の現場では、「この当たり前ができる」ということ自体が、実は強い魅力になります。
プロフィールに書けない部分を、女性は見ている
年収や学歴はプロフィールに書けますが、「浮気をしない」「家族を大切にする」といった人柄は数字では伝わりません。だからこそ女性は、店員さんへの接し方、話を遮らないか、都合が悪いときに言い訳をしないかといった、日々の小さな言動から、誠実さを読み取っています。
「借金があること」より「隠すこと」が問題
住宅ローンや奨学金など、借入があること自体は珍しくありません。問題になるのは、それを相手に隠したまま結婚を進めようとすることです。
都合の悪いことも、必要なタイミングで正直に話せること。それが、女性から見た「安全な男性」の条件です。
「安定」した男性とは
安定=高収入、だけではない
「安定」と聞くと、まず経済的な安定を思い浮かべる方が多いと思います。もちろん経済的な基盤は大切です。ただ、今の婚活で求められる安定は、それだけにとどまりません。
生活を一緒に回せることも、立派な安定
料理、洗濯、掃除、ゴミ出し、子どもの送迎――こうした日々の家事や育児を、どちらか一方だけに任せ続ければ、どこかで家庭に無理が出てきます。
「結婚したら、家事も育児も一緒にやってくれる人なのか」は、女性にとって非常に重要な判断材料のひとつです。
「手伝う」ではなく「一緒に運営する」
「家事を手伝います」という言葉は、前向きな気持ちの表れである一方、「家事は本来女性の仕事」という前提が透けて見えてしまうことがあります。
「二人の生活だから、二人で考えて回していく」という姿勢に変えるだけで、女性からの印象は大きく変わります。
女性が「安心できない」と感じてしまう瞬間
すぐに怒る、機嫌が態度に出る
どれだけ条件が良くても、店員さんへの態度が乱暴だったり、思い通りにならないと不機嫌になったりする姿を見ると、女性は「自分にもいつか同じことをされるのでは」と感じてしまいます。
話を「解決」しようとしすぎる
女性が悩みを話したとき、「それはあなたが悪い」「こうすればいい」とすぐに答えを出そうとする男性がいます。アドバイスが必要な場面もありますが、多くの場合、女性がまず求めているのは「気持ちを分かってほしい」ということです。
正しさよりも、まず寄り添う姿勢。これが安心につながります。
元恋人の話が多すぎる
過去の交際相手の悪口を延々と話す方も、注意が必要です。本人にそのつもりがなくても、女性からすると「別れたら自分もこう話されるのかな」と感じてしまうことがあります。
今日からできる「三安」への近づき方
① 自分の感情を言葉にする習慣を
「今日は疲れている」「少し一人になりたい」――自分の状態を言葉にできるだけで、相手に与える安心感は大きく変わります。
② 家事を一つずつ、結婚前から始めてみる
料理が苦手でも構いません。「普段はあまり作らないけれど、結婚したら二人で分担したい」と言えることも、立派な生活力のひとつです。まずは洗濯機を回す、ゴミ出しの曜日を把握するといった、小さなところから始めてみてください。
③ 自分のお金の状態を説明できるようにする
毎月の収支、貯蓄、ローンの有無――すべて完璧である必要はありません。「自分のお金の状態を、自分の言葉で説明できること」が、信頼の土台になります。
④ プロフィールに、具体的な暮らしぶりを書く
「優しい性格です」「家事も協力します」だけでは、なかなか伝わりません。「休日は簡単な料理を作ることもあり、最近は新しいレシピに挑戦しています」というように、具体的な行動に変えるだけで、人柄がぐっと伝わりやすくなります。
三安は、女性から男性への一方的な要求ではない
お互いが提供し合うもの
ここまで「女性が男性に求める三安」という視点でお話ししてきましたが、本来これは一方通行のものではありません。男性もまた、一緒にいて安心できる、誠実な、家庭を共につくれる女性を求めているはずです。
三安とは、夫婦がお互いに与え合うものなのです。
結婚は「選ばれたら終わり」ではなく、そこから始まる
お見合いや交際の間は、どうしても「選ばれるかどうか」に意識が向きがちです。けれど本当に大切なのは、その先にある結婚生活で、どう心地よく暮らしていけるかです。
テニシアでは、成婚退会を「ゴール」ではなく「卒業」と捉えています。お二人の本当のスタートは、そこから始まると考えているからです。
テニシアが大切にしていること
数字よりも、サポートの質を
テニシアは、IBJ・TMSという二大結婚相談所連盟に加盟しており、全国の会員様とのお引き合わせが可能です。ただ、わたしたちが本当に大切にしているのは、紹介できる人数や成婚率といった「数字」以上に、お一人おひとりに寄り添った「サポートの質」です。
条件だけを見てお引き合わせをするのではなく、その方がどんな結婚生活を思い描いているのか、どんな不安を抱えているのかを丁寧に伺いながら、成婚後の暮らしまで見据えたサポートを心がけています。
スペックだけでなく、人柄が伝わるお手伝いを
プロフィールの条件だけでは伝わらない誠実さや人柄を、どう相手に伝えるか。ここは、わたしたちカウンセラーが一番お力になれる部分だと思っています。面談を通じて一緒に振り返りながら、その方らしい魅力が伝わるお手伝いをしています。
婚活で本当に強いのは「一緒に暮らしたくなる男性」
婚活をしていると、どうしてもプロフィールの数字に目が行きがちです。年収、身長、年齢、学歴。もちろん、これらを確認すること自体は自然なことです。
けれど、結婚生活の中心にあるのは、プロフィールの条件ではありません。「今日何食べる」「洗濯物どうする」「週末どこに行く」――そんな、日々の小さなやり取りの積み重ねです。
だからこそ、
- 一緒にいて無理をしなくていい「安心」
- 嘘をつかず、信頼できる「安全」
- 生活を一緒に回していける「安定」
この三安を意識することは、決して「スペックを諦めること」ではなく、結婚後の暮らしまで見据えた、もうひとつの自分磨きです。
もし今、婚活がうまくいかずに悩んでいらっしゃるなら、「もっと年収を上げないと」「もっと条件を良くしないと」と自分を追い込む前に、一度立ち止まって考えてみてください。
自分と結婚した女性は、どんな毎日を過ごすことになるだろう。
その答えの中に、「安心できる」「信頼できる」「一緒に生活できる」という言葉が思い浮かぶなら、あなたはすでに、これからの婚活で大きな強みを持っています。
テニシアでは、そんなお一人おひとりの魅力を一緒に見つけ、伝えるお手伝いをしています。婚活に不安を感じている方は、ぜひ一度、私たちカウンセラーにお話を聞かせてください。

